【EV】2017-2018シーズンのフォーミュラEが終了!チーム優勝はAUDI

掲載日:2018年8月6日

先月の7月15日、米国ニューヨークでダブルヘッダーで行われたFormula E(フォーミュラE)の第11戦・第12戦により、フォーミュラEは2017-2018のシーズンが終了しました。およそ8ヵ月に亘って世界中で全12戦が繰り広げられ、栄えあるドライバーズチャンピオン(最高得点者)には、テチーター(中国)のジャン=エリック・ベルニュ(フランス出身)が、また、チームチャンピオンには、アウディ・スポーツ・アプト・シェフラー(ドイツ)が輝きました。


▲「テチーター」のジャン=エリック・ベルニュ(出典:FIA フォーミュラE Webサイト)


▲「アウディ・スポーツ・アプト・シェフラー」のルーカス・ディ・グラッシ(出典:FIA フォーミュラE Webサイト)

皆様の中にも、フォーミュラEのレースを見たことがないという方もいらっしゃると思いますので、2017-2018の最終戦の様子をYoutubeでご覧ください。


最終戦はニューヨークに設置された特設コースで行われたのですが、フォーミュラEの特徴は、殆どのレースが市街地で行われることです。F1ではモナコグランプリなどが有名ですが、フォーミュラEの場合、第5戦のメキシコEプリ以外は市街地で行われたことから、接触なども多くとても迫力を感じます。同時に、とても狭いカーブが多いため、手に汗握る死闘が繰り広げられています。

▲香港Eプリにおけるオンボードカメラからの画像(出典:FIA フォーミュラE Webサイト)


▲ニューヨークEプリの第一コーナー(出典:FIA フォーミュラE Webサイト)

また、電気自動車(EV)ユーザーにとって興味深いのは、フォーミュラEは電池残量表示が行われ、ピットストップや加減速などのコントロールが重要になります。(上記Youtube動画では、3分30秒頃に、残量が1%や2%となっているのをご覧ください。)
さらに「Fan boost」と呼ばれる仕組みが導入されており、SNSによる人気投票上位3名のドライバーには、レース中1回だけ最大20kW(2017-2018シーズンは、決勝戦の最大出力は180kW)の出力増加が認められます。これをうまく使えば、直線で他の自動車を一気に抜き去ることなども可能になります。

レースのルールで特徴的なのは、バッテリーの容量不足によってピットストップ時に1回の自動車の乗り換えが必要でした。しかし、2018-2019シーズンからはマクラーレン・アプライド・テクノロジーズが容量を大幅に増加させたバッテリーを提供するとのことで、乗り換えがなくなる可能性があるとみられています。

さらに、決勝戦の最大出力は今シーズンのファンブースト出力200kWに引き上げられ、さらに、ファンブーストは250kWになるとの話もありますさらに、フォーミュラEでは、ファステストラップ(最も早いスピードで走ったドライバー)に対して2ポイントが与えられるルールがありました。これにより、電欠の可能性があるドライバーは、完走をあきらめ、ファステストラップ狙いという現象がかつては見られましたが、2018-2019シーズンからは、最も省エネで走ったドライバーがそのポイントを獲得できるように改められるようです。

なお、2017-2018シーズンに参加したチームは以下になります。
 ・アウディ・スポーツ・アプト・シェフラー(ドイツ)
 ・テチーター(中国)
 ・DSヴァージンレーシング(英国)
 ・マヒンドラレーシング(インド)
 ・ルノーeDams(フランス)
 ・パナソニック・ジャガー・レーシング(英国)
 ・ベンチュリフォーミュラ(モナコ)
 ・NIO・フォーミュラEチーム(英国)
 ・ドラゴン・レーシング(米国)
 ・MS&AD・アンドレッティ・フォーミュラE(米国)

これらを見ると、2016-2017シーズンに参戦していたNEXT EVやファラデーフューチャーなど、中国のEVベンチャーが姿を消していることも興味深いところです。一方で、中国からはスポーツマーケティング・マネージメント会社のSECAワールドワイドという会社が2016-2017にスーパーアグリを買収して参入しており、わずか2年でチーム優勝を争うまでになってきています。

2018-2019シーズンではルノーが撤退し、その代わりに日産NISMOが参入するとのこと。2017-2018シーズンは日本人ドライバーとして小林可夢偉選手がスポット参戦しましたが、また、新たにハンドルを握る日本人ドライバーが出ることも期待したいところです。

EVの限界に挑戦するモータースポーツ「フォーミュラE」を、GoGoEVとしても応援したいと思います!

●参考ウェブサイト:
-【EV】3シーズン目を迎えたフォーミュラE(2017年3月6日付GoGoEVコラム)
-フォーミュラE:2018-2019シーズンの開催スケジュールを発表
-FIA Formula E

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿がまだありません

この記事にコメントを投稿するにはログインが必要です。

ログインする

2018年11月12日

【未来のクルマ】スロバキアのベンチャー企業が開発する空飛ぶクルマ

東ヨーロッパのスロバキアの自動車ベンチャーAeromobil社をご存知でしょうか?およそ4年前のGoGoEVコラムで取り上げて以来、しばらくノーチェックだったのですが、久し...

2018年11月5日

MINI Crossover PHEVで、フォトジェニックな大人ドライブへ!

2017年に発売されたMINI Crossover PHEV。 32時間試乗キャンペーンを実施していたので、応募したところ当選。32時間試乗した様子を、レポートいたします! MINI Crosso...

2018年10月29日

【EV・充電インフラ】H31年度・EVおよび充電インフラに関する政府予算案

10月28日(土)付の日本経済新聞一面で、既存充電スタンドに対する「増設」が補助金対象になるとの記事が出ました。電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHEV...

2018年10月22日

【EV】日産が開発中SUVタイプ電気自動車の価格は45,000ドル!?

電気自動車(EV)の世界にも、じわりとSUV化の波が来ているかもしれません。EVではありませんが、三菱自動車の販売するプラグインハイブリッド車(PHEV)である「アウト...

2018年10月15日

【EV/PHEV】2021年のEV向けバッテリー市場:韓国メーカーが優勢な予測結果

電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)のコア技術の1つにバッテリー技術が挙げられます。バッテリーは、航続距離、充電、出力等の車の性能だけでなく、E...

2018年10月9日

【EV中古車】中古EVの価格調査(2018年10月8日調査)

2018年もいよいよ秋に入りましたが、このところ、台風や集中豪雨、また大地震など、自然災害に数多く見舞われています。被災されました皆様にお見舞い申し上げます。今...

2018年10月5日

【EV】ジャガー初の電気自動車「I-PACE」をテスラ「Model X」と比較する

今年3月に欧州で受注を開始したジャガー初の電気自動車「I-PACE」ですが、先月26日より日本でも受注が始まりました。欧州では既に7月より納車が始まっており、当初の予...

2018年9月24日

【充電スタンド】フェリーの充電スタンド一覧(2018年9月24日更新)

秋は連休が多い季節です。10月、11月にも土日を含んだ連休があり、これから、どこかへ行かれることを企画されていらっしゃる方も多いかもしれません。 とりわけ電気自動...

2018年9月17日

【EVトラック】VOLVOトラック社が軒並みEVトラックを発表!

昨年2017年頃より、世界各国のトラックメーカーが相次いでEVトラックに関するプレスリリースを行っています。米国テスラは「semi」を発表し実証試験を進めており、また...

2018年9月10日

【充電ケーブル】EV・PHEVの充電ケーブルを追加購入したいと思ったら??

GoGoEVコラム読者の皆様、また、GoGoEVユーザーの皆様、いつもコラムをお読みいただき有難うございます。 さて、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)に...

EV関連コラム一覧