【EV事情】イタリアぶらり街歩き

掲載日:2017年7月24日

 GoGoEVコラム読者の皆さんもご存知のとおり、電気自動車普及推進の流れは、日本だけでなく米国・欧州など世界中で起こっています。特に欧州では、昨年のVWの件もあり、急速にEVへの移行が進んでいます。そんな中、先日イタリアに行く機会があったので、街の様子を観察してきました。今回のコラムでは、そんなぶらり街歩きの際に目にしたイタリアのEV事情をご紹介します。お伝えするのは筆者が訪れたローマ・フィレンツェ・ヴェネツィアの3都市です。

ローマ



ローマは街全体が観光地となっており、地下鉄やバスなど公共交通機関も整っています。比較的広い道路が多いですが、ほぼすべての道路で路上駐車されており、そのせいであまり道路が広い印象は受けませんでした。

そのような多数の路上駐車をしている車両の中、なにやらケーブルが延びている車を発見。そう、充電スタンドです!しかも道路脇に!

路上駐車時に充電できるのは、日本にはないシステムですね。見たところ急速ではなく普通充電器です。とくに認証システムなども見当たりません。ロゴから判断するに、イタリアの大手電力会社Elel(エネル)社の充電器のようです(下記図中列)。1基だけでなく、道路上に何基か設置されていました。

外観も非常にシンプルで、完全に街並みに溶け込んでいました。もしかすると、ちょっと意識しないと気づかないかもしれません。なお、近くに運転手は見当たらず、特にいたずら防止策のようなものも見当たりませんでした。普通充電器であるというのもあるかもしれませんが、本当に気兼ねなく使っているような印象を受けました。

▲路上駐車スペース脇の充電スタンド

また、ローマの街をぶらぶらしていると、よく目立ついかにもな車を発見!こちらはSHARE’NgoというEVを用いたカーシェアリングサービスです。一目で電気自動車!って感じの塗装がいいですね。フリーフローティング型のカーシェアリングでなので、市内であればどこで拾ってどこで乗り捨ててもOK(一部制限あり)。
料金は1分あたり約20セントユーロ(掲載日現在で日本円で約26円)でアプリで利用登録をしてから使用します。

▲SHARE’Ngo 一目で電気自動車とわかるデザインがいいですね!

イタリアは相当カーシェアリングが盛んなようで、他にもCar2goやenjoyなど、いくつものカーシェアリングサービスを見かけましたが、SHARE’Ngo以外のカーシェアリングはガソリン車がメインだそうです(Car2goは一部EV)。
フローティング型カーシェアリングは返却場所が偏るというのが最大のネックなのですが、街全体が観光地であるローマであれば、うまく分散するのかもしれませんね。

▲Car2go(左)とenjoy(右)[出典:car2go チュートリアル動画、enjoyHP]

フィレンツェ



フィレンツェはほぼすべての建物の屋根が赤茶色で、ローマと同様に街全体が観光地です。ただローマとは違い、道路はあまり広くなく、小さい路地がたくさん張り巡らされています。そのような街の構造上、車の往来は少ないものかと思いきや、いやいや全然、普通に走っています。

そのような路地を歩いていると、どこかで見たことがある車体を見つけました。

こ、これはチョイモビじゃないかー!

しかし微妙にロゴやその他の細部が違うような・・・

▲ルノーのTwizy(左)と日産のチョイモビ(右)比較

それもそのはずで、日産が横浜で実証実験を行っているチョイモビは、このルノーのTwizy(トゥイジー)をベースにした車体だったんですね。ご存知の通り、ルノーと日産は提携をしていますが、イタリアでは上述のエネル社も加わり、EVに普及に向け、インフラ構築とスマートグリッドを推し進めています。その証拠に、空港では日産LEAFとenel社の共同の大規模広告がありました。

▲ヴェネツィアのマルコポーロ空港内にて

ヴェネツィア



水の都ヴェネツィアは水路が張り巡らされ、移動は船の文化なので、さすがにEVどころか普通の自動車も街中ではまったく見ませんでした。そのため残念ならがEVについては特筆すべきところはありません・・・

ただ上記図の日産リーフとエネル社の広告があったのは、ヴェネツィアのマルコポーロ空港です。
海外でも日本のメーカーが活躍して、大きく宣伝されているとうれしくなりますね。

所感


まず、EVと直接関係がないところでは、イタリアの道路事情が日本と大きく異なることに衝撃をうけました。特に、今回訪れた場所の殆どが石畳であったこと、また、路地がたくさんあり、路上駐車が普通であったことも驚きました。さらに、街全体が観光地というケースも日本ではあまり多くはないでしょうし、それに合わせた車の使用方法もあるのだと想像されました。

EVに関しては、今回見かけた範囲では、イタリアにおけるEVの導入状況も日本に比べ多くもなく少なくもなく、日本と同じか少し少ないくらいの印象でした。ただ、走っている車の多くが欧米メーカーだったため、欧米メーカーのEVを見逃していただけかもしれません。なお、欧米車と日本車の割合は、あくまで主観ですが7:3か6:4くらいと感じました。やはり、プリウスは良く見かけました。

とは言え、排気ガスを出さないEVは、歴史的建造物が多くあるイタリアに適しているようにも思えます。気をつけて街を見回すと、そこかしらでEVへの移行の流れが見受けられ、日本以上に積極的に取り組んでいるようにも思えました。

筆者は今回のイタリア滞在で、日本だけでない世界でのEV移行の潮流を感じることができました。GoGoEVコラムの読者のみなさまも海外へ行かれた際は、少しでもその土地のEV事情に注目してみてはいかがでしょうか。

その際に、もしお気づきの点がございましたら、是非お教えくださると嬉しいです!

●参考ウェブサイト:
-SHARE'Ngo HP
-Car2go HP
-Car2go チュートリアル動画
-enjoy HP

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